水を加えれば加えるほどコンクリートは柔らかくなるから、現場での聖枠への流し込み作業が楽になる。ミキサー車からホースで流し込まれるコンクリートが、基礎にあらかじめ配された鉄筋の合間を縫うようにしてムラなく広がるようにしたいわけだ。この際、お好み焼きをイメージしてもらえばわかりやすいのだが、粉と卵の黄身だけを混ぜて生地を作ると、鉄板の上でこんもりと固まってしまう。なめらかにするには。出汁を混ぜる。建築用語でいえば。
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施工性をよくするためだ。「水・セメント比率」が60%のコンクリートは耐久性が60年。それを50%以下にすれば、耐久性が飛躍的に上がり、100年はもつといわれる。コンクリートは強アルカリ性で鉄筋は弱酸性。このバランスが鉄筋コンクリートの強さの秘密なのだが、コンクリートのほうは施工後一貫して中性化していくから、その過程で、あらかじめ加えられた水分が多ければ多いほど、鉄の酸化を早めてしまう。つまり、鉄筋がコンクリートの内部で錆びてしまうわけだ。我が家の工事では、加える水分が10%以上少ないぶん、放っておけば施工性が悪くなる。そこで、コンクリートのなめらかな広がりを確保するために「流動化剤」が使われた。ちょうど、お好み焼きに使う卵の白身のようなものだ。