最近の大都市部での大規模ビル建設は、公的用地の払下げなどが一巡、新規開発用地を探すことが難しくなっていることもあって、建替えによる建設が主流となっている。森ビルの調査によると、東京二三区の平成一九年から二三年までの新規供給計画に占める建替えの割合は三五パーセントに達している。しかも、二三区内のビルの総床面積の四二パーセントが昭和五六年以前の旧耐震基準に基づいて建てられたビルで占められている。これら昭和五六年以前の旧耐震基準に基づいて建設された建築物の多くが、早くからビルの建設が進んだ都心部、なかでも銀座、日本橋などに多数存在する。おりからの不動産ブームもあって、その銀座エリアでは、ときならぬ建替えラッシュ現象が起こっている。よく知られた建物としては、中央通りに面したヤマハ銀座ビルが平成二一年竣工を目指して建替え工事が始まっている。松坂屋の建替え計画も本格化している。銀座東邦生命ビルや、ニッタベルトの新田ビルも建替えられている。銀座エリアでは中央区による“銀座ルール”が適用され、建築物の最高高さ五六メートルの制限があるが、既存の建物の多くが一三メートル以下である点を考慮すれば、やはり二倍近くの床面積になる。
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