「これをどんどん作ってください。ご主人のところに行くまでの、最後の仕事としてされたらどうでしょう。全部やり遂げたら、アルバムに納めた洋服はボランティアに差し上げたり、お芝居をやっている若い人たちに差し上げたらいかがですか。着道楽でしたら、なかには高価なものもお持ちでしょう。そういうものは、お親しい方にわけて差し上げてもいいと思います。ご主人も、しまいっぱなしになるより、だれかの役に立つほうが、どれほどお喜びになるか」と、申し上げましたら、「私に本当にやりきれるかしら」と、不安なようす。
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「いえいえ、少しずつでもいいから、やってみてください。だまされたと思って。でも、決してだましたりしていませんから。必ず結果が出ると思いますから、やってみてくださいね」そう言って、その場はお別れしました。