中堅ゼネコンが経営の転換期を迎えている。公共工事における低価格競争の拡大や民間建築市場の競争激化を背景に、専門特化の受注戦略がより鮮明になってきた。総合力を生かした大手・準大手ゼネコンの猛攻に、いかに対応するか。固有の技術ノウハウや直営力を武器に、時代の荒波を乗り切ろうと動き出している。「何にでも手を出す形ばかりの『ミニスーパー』では、本物の『スーパー』に対抗できない。コア技術を集約し、特色のある技術に特化した組織に変身するしか生き残る道はない」とある中堅ゼネコンのトップは語る。
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専門特化を重視した組織づくりは始まっている。青木あすなろ建設は、専門工事会社を傘下に収めるM&A(合併・買収)を加速する。これまでに法面、社寺建築、内装工事など15の専門工事会社で総合的なグループ体制を形成し、「各専門分野の直営力を集約し、組織全体のコスト競争力を高める」戦略に出ている。「直営力」を競争力に変えるという動きある。民間建築主体のある中堅ゼネコンでは、一般競争入札の拡大によって入札参加の機会が増え、公共工事で勝負できるコスト競争力が生まれた。