一区画の土地は希少価値をもっており、その希少価値には強いものと弱いものとがある。希少価値が強いところというのは、その土地がかけがえのないすぐれた土地のことで、弱いというのはどうやら他の土地で間に合わせることのできる場合である。土地には物理的には代替性がないといわれるが、そんな場合は観念的に代替性があるものとしてえらぶわけである。土地をえらぶ人としては、希少価値であるべき土地の量が増すので希少価値性は弱くなる。
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したがって地価は低くなる。低くなるといっても相対的に低いというだけで、希少価値であることにかわりない。要するにフトコロ具合と相談のうえで、最高の条件のところから低いところへ、2次的、3次的に条件を緩和していく。この結果はどうなるか、立地、便益のよくないところで我慢するということになり、マイホームの夢は我慢の強弱で最終的に落ちつく。便益さを逐次的に我慢することは、便益さの低いところや接近性の劣るところをえらぶことになるので、そこにスプロール現象というのが起こる。スプロール現象というのは虫喰い現象といわれるもので、普通であれば1人が好ましいと感ずる場所は万人が好ましく感ずるわけであるので、地価と一般経済状況とが均衡を保っていれば、住宅を求める人々は同様にすぐれた土地を物色し同様な場所を求めて集まって集落をつくり、人の社交性がいっそう便益差を増進するようになる。